2011年8月15日月曜日

戦後66年

66年前の今日、日本は第2次世界大戦(太平洋戦争)に負け、全面降伏しました。太平洋戦争と聞いても、ピンと来る世代はもう少ないでしょう。私も「戦争を知らない子供達」世代ですから、映画「はだしのゲン」や記録映像とかの上でのものしか知りません。そんな私が今もよく覚えているのは、「おばあちゃんの語りぐさ」を母から聞かされたことです。

当時、母は2歳、叔父(母の兄)は4歳。大阪が空襲にあったときのことです。おばあちゃんは私の母を抱き、守さん(女中さん)が叔父の手を引き、避難するがごとくある橋の下へ死にものぐるいで走っていたそうです、その時、叔父の下駄の鼻緒が切れたと。転げてしまってもう走れない!そこで停めてあった何台もの大きなトラックの下へ入り爆弾を凌ごうとしたそうです。ところが、爆弾は容赦なくトラックへ落とされ、むこうからボーン、ボーンと爆破されていきました。もう終わりかと思った時、自分のトラックを抜かして向こうのトラックへまたボーン。おばあちゃんたちが潜り込んだトラックだけが爆弾から逃れたんだとか。

『おばあちゃん、死体を踏んづけて、またいで、橋まで行ったんや』と言う言葉、何度となくおばあちゃんの口から聞いたのを覚えています。

そして避難するはずだった橋までたどり着いて、おばあちゃんは愕然としたそうです。なんとその橋が爆弾にやられていて、川は死体の山だったんだと。

こういう体験を話して聞かせてくれる世代はもうほんとにわずか。だんだん戦争というものの認識が軽くなってしまっているようで、辛いです。

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